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ラクスの歴史・創業ストーリー

会社設立まで

創業者の中村崇則は大学卒業後、1996年4月にNTT(日本電信電話株式会社)へ就職します。当時のNTTはアメリカで開発されたインターネット関連のツールを導入していました。

中村氏は電子メールに可能性を感じ、多くの人にインターネットを使ってもらいたいと考えるようになり、 起業志向の強い同期5人とNTTで仕事を行いつつ、合資会社DNSを設立。

5人は就業後に集まり、メーリングリストサービスの開発をしていました。設立から1年後に売上が出てきたためNTTを退職。ネットバブルが到来していたこともあり、VCから出資を受けつつ順調に業績を伸ばしました。

しかし、桁違いの資本力を持った米国企業がメーリングリスト事業に参入してきて潮時を悟った中村氏は楽天に売却。売却益を元手とし、2000年11月にラクスの前身となるアイティーブーストを設立しました。

会社設立から上場まで

アイティーブーストではITエンジニアスクールをしていました。エンジニア向けの個人塾のようなもので、不景気で転職スキルを求める需要が高かったため、初年度から3億円の売上を達成します。

2001年にはメールの共有・管理ができる「メールディーラー」の開発を始めとしてクラウド事業をスタート。メールディーラーは、社内の面倒な仕事をなくそうとして生まれました。

当初、アイティーブーストへの問い合わせメールは毎日100〜200通ほど。複数の担当者がPCメーラーで作業していては、誰がどのような対応をしたのか把握することができないという課題を発見。他の一般企業にも当てはまるはずと予想し、サービス化したことが背景にありました。

2002年には社員の技術者を派遣するIT人材事業を開始。

事業を拡大していく中でエンジニアスクールは市場規模が小さく、労働集約型のビジネスであることから長く続けられないと考え、2006年にクラウド事業をメイン事業にしました。

2008年、上場直前までいったところで延期。目先の利益目標に追われるのではなく、じっくりと新規事業を育て上げてから上場後、業績を順調に伸ばすためでした。

2011年には米国に子会社を設立し、アメリカ進出を目指します。

その後、BtoC事業で2億円、海外事業で5億円の投資損失を出しましたが、ビジネスの勝率の上げ方を学んだといいます。

市場の拡大に伴い成長を続けていき、2010年に社名をラクスに変更。「顧客に楽(ラク)になってほしい」という想いがこめられています。手作業やエクセルなどで行っている業務をシステム化し、顧客に“楽”をしてほしいと願っているとのこと。

2014年、ベトナムに子会社RAKUS Vietnam Co., Ltd.を設立。同年、損失が出ていたアメリカの子会社を売却します。

2015年にはマザーズへ株式上場を果たします。

上場後

売上の約4分の3がクラウド事業で、「楽楽精算」「メールディーラー」を中心に収益を出しています。中小企業向けサービスで盤石な地位を固めつつあります。

2018年1月には、クラウド型メール配信サービスである「ブレインメール」等を提供するブレインメール社を買収。クラウド事業の「配配メール」と補完関係にあり、既存サービスの強化に余念がありません。

中期経営計画

中村氏は、中期計画を掲げることで投資家の期待値を下げてしまい、ミスリードに繋がる可能性があるため出していないと述べています。

中村氏の個人的な目標として、日本の上場企業のトップ100に入って日本を代表する企業になることが挙げられました。2016年11月時点で100番目の企業が時価総額1兆円ということから、10~15年くらいかけて1兆円企業を目指すとしています。

参考資料

*ラクス 中村崇則代表取締役社長に聞く
*株式上場と成長戦略
*成長可能性に関する説明資料
*トップメッセージ
*読書と実践をくりかえし、経営の軸が定まった
*ブレインメール株式会社の全株式譲受に関するお知らせ

ラクスの沿革

2016年8月 福岡営業所を福岡市中央区西中洲に移転

2015年12月 東京証券取引所マザーズに株式を上場

2015年12月 東京証券取引所マザーズに株式を上場

2015年7月 業容拡大に伴い東京都渋谷区千駄ケ谷に東京開発センターを開設

2015年1月 連結子会社のRignite Inc.の全株式を売却

2014年12月 名古屋営業所を名古屋市西区名駅に移転

2014年7月 福岡市中央区渡辺通に福岡営業所を開設

2014年5月 ベトナム国ホーチミン市に100%子会社RAKUS Vietnam Co., Ltd.(現 連結子会社)を設立

2014年5月 本店を大阪市北区梅田に移転

2014年1月 名古屋市中村区名駅に名古屋営業所を開設

2013年11月 業容拡大に伴い東京都新宿区新宿に東京第2オフィスを開設し、ラーニングセンターを移転統合

2012年8月 American Rakus Inc.をRignite Inc.に会社名を変更し、カリフォルニア州マウンテンビュー市に移転

2012年2月 東京都渋谷区代々木にラーニングセンターを開設

2011年8月 本店を大阪市北区西天満に移転

2011年4月 米国カリフォルニア州サンフランシスコ市に100%子会社 American Rakus Inc.を設立

2011年1月 東京本社を東京都渋谷区千駄ケ谷に移転

2010年1月 商号を株式会社アイティーブーストから株式会社ラクスに変更

2006年8月 財団法人日本情報処理開発協会(現  一般財団法人日本情報経済社会推進協会)よりプライバシーマーク認証の取得

2006年5月 連結子会社のエクスビット株式会社を吸収合併

2005年7月 エクスビット株式会社の発行する全株式を取得し、連結子会社とする

2004年4月 業容拡大に伴い、東京支店を東京本社に名称変更

2003年4月 東京都新宿区西新宿に東京支店を開設

2002年5月 IT人材事業を開始

2001年5月 本店を大阪市都島区東野田町に移転

2001年4月 ITエンジニアスクール事業開始

2001年4月 クラウド事業を開始(問い合わせメール共有・一元管理システム  メールディーラーの販売を開始)

2000年11月 大阪市都島区都島南通に株式会社アイティーブーストを設立