ロボアドバイザーを導入した、米金融機関のチャールズ・シュワブのCEOの手紙

2017年07月01日 16:36

■サマリー

○チャールズスシュワブは世界最大のインベストメントサービス企業
○$3.00 trillion (300兆円) の顧客と資産を預かっている。
○証券取引口座数1000万、110万の銀行口座数、150万のリタイアメントプラン口座数 ○7,000人のプロの投資アドバイザーが登録。


■拡大するチャールズ・シュワブ

チャールズ・シュワブは米国の金融機関で、証券仲介、銀行業務、投資顧問業向けの口座管理、売買管理サービスなどを提供しています。チャールズ・シュワブは1971年に Charles R. Schwab氏によって設立され、米国サンフランシスコに本社を構えています。米国、香港、シンガポール、ロンドン、プエルトリコなど世界に330の拠点を構え、16,000人の従業員が在籍しています。現在の時価総額は57.66B(約5兆7000億円)あり、同業のTD Ameritradeの22.51B、 E*TRADE 10.46Bよりも2倍も3倍もあります。

現在金融機関は新興テクノロジーの台頭による金融事業への影響や、手数料値下げ合戦など様々なチャレンジが待ち構えているとされており、チャールズ・シュワブも例外ではなくこの金融業界の変化の真っ只中に居ます。先日もブラックロックやヴァンガードなどが軒並みETFの運用フィーを下げた事により、チャールズ・シュワブもETFの運用フィーを下げています。

現在のCEOはWalt Bettinger氏です。2008年にCEOに就任して以来9年間チャールズ・シュワブの舵取りを行ってきました。そのCEOの手紙がホームページに掲載されているので簡単にまとめてみようと思います。

(画像: Charles Schwab & Co)


■CEOの手紙

○現状に対するチャレンジ

最近の投資家はリサーチをせずに個別の株式に投資する人は減少してきている。その代わりETFや投資信託などに投資するよになって来ている。そこでチャールズスワブはこのニーズに答える為にETFの取引手数料を業界で最も低く抑えている。

(画像: Charles Schwab & Co) 

○Schwab Satisfaction Guarantee/顧客満足保証

例えば、一般消費財の時計、キャンプに使うグリルなどは購入後気に入らなければら返品する事ができる。このように投資業界のサービスでも同じ事ができるはずである。我々チャールズシュワブで受けた投資サービスの手数料は、いかなる理由にもかかわらず、顧客が気に入らなければ返金する事ができるように改革してきた。

○Schwab Intelligent Advisory™

現在株式の取引などに発生する手数料は少しずつ低くなってきている、現在チャールズシュワブのオンライン取引の手数料は$4.95であり、ETFの手数料もどんどん低くなってきている。一方富裕層向けの投資アドバザリーサービスの手数料は年々フィーが高くなり、富裕層はフラストレーションを感じている。そこでロボットアドバイザリーの「Schwab Intelligent Advisory™」の導入を決めて手数料を抑えて行く。

○ネットレベニュー、利益の拡大。

顧客の信頼を獲得する事により、チャールズシュワブで取引を行う人は増えた。結果的に売上や利益として帰って来ている。レベニューは$7.5 billion(約7500億円)にまで拡大している。短期的な利益でなく長期的な利益に投資し、2016年はテクノロジーへの投資も過去最高で48%も前年を上回っている。2011年末の株価は $11.26だったが、2016年末には $40.00を越え現在は $39.47まで成長した。

(出所: Charles Schwab & Co) 


(出所: Charles Schwab & Co)

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