積極経営を行うソフトバンクの業績

2016年12月27日 21:37

ソフトバンクは1981年9月に「日本ソフトバンク」として設立された企業。当初はパーソナルコンピューター用パッケージソフトの流通業や、月刊「Oh! PC」などによる出版事業を行なっていた。

1996年にヤフー株式会社を設立し、また米国Yahoo! Inc. の筆頭株主になるなどして事業を拡大、1998年に東証一部に上場。

2006年にはボーダフォン(株)を子会社化して携帯電話事業に参入。2013年にはウィルコムや米国Sprint社を子会社化したほか、フィンランドのゲーム会社Supercellも子会社化している。

2015年度の主な事業報告セグメントは「国内通信事業」「スプリント事業」「ヤフー事業」「流通事業」の4つから構成され、それぞれを多くのグループ企業を通じて展開している。

全体の業績

まずは全体の業績を見てみる。

2012年度から2013年度にかけて、売上高が倍増している。これは主にSprint買収によるものだろう。その後も順調に売上を伸ばし、2015年度は9兆円を超える売上。2016年度は10兆円を超えるのだろうか?

従業員数を見てみると、国内通信事業に17834人、スプリント事業に26221人、ヤフー事業に9010人、流通事業に7433人(2016年3月時点)で合計62591人。

ソフトバンクグループという会社自体の従業員数は199名、平均年齢は40.2歳、平均年収は1164万円。高給取りや。グループ全体に比べ、トップの持株会社はかなりスリムな作りになっているんだな。

事業の状況と戦略

続いて、事業の状況と戦略を有価証券報告書から得られる情報から見ていく。

経営指標としては「調整後EBITDA(営業利益+減価償却費ー企業結合に伴う再測定による利益±その他の営業損益)」の中長期的な成長を重視。

経営戦略としては、「モバイルインターネット分野への集中」と、「インターネット関連企業への積極的な投資」を掲げる。2つともすでに長いことやってきたことだな。

各事業セグメントの売上高を円グラフにしてみよう。

スプリント事業が最も大きく3.87兆円の売上。スプリント・プラットフォームの累計契約数は266万件増加し、5880万件とのこと。

国内通信事業は3.14兆円を売り上げている。そのうち、移動通信サービスが1.95兆円、ブロードバンドサービスが1770億円、固定通信サービスが2746億円、物販などの売上が7396億円。物販すごいな。主にスマートフォンやブロードバンドサービス用宅内機器の売上が増加したためらしい。スマートフォンは、単価上昇が出荷台数減少を上回り、増収。

移動通信サービスの総合ARPU(ユーザー一人当たりの売上)は4700円。

続いて大きいのが流通事業で、売上高は1.42兆円。これはブライトスターやソフトバンクコマース&サービスなどの子会社から構成される。

ブライトスターはメーカーから携帯端末を仕入れ、海外の通信事業者などに販売する卸売事業を展開。ソフトバンクコマース&サービスは、携帯端末アクセサリーなどを国内で販売。しかし、この事業セグメントは12億円の赤字。

ヤフーは売上高6500億円と、この中では最も小さな事業規模となっている。。

資産や負債などの状況

最後に、財政状態について見てみよう。(最近見方を勉強した)

ソフトバンクといえば借金してでも会社を買収していくという超積極経営が売りである。そのバランスシートやいかに。ここでは、値の大きなものだけを貸借対照表から引っ張ってきてみよう。

1.6兆円もある流動資産の多くは現金。

固定資産の部を見てみると、有形固定資産、無形固定資産はわずかに(?)89億円と7億円。一方で投資その他の資産が5.9兆円もある。これがソフトバンク。

そのうち、4.1兆円が関係会社の株式で、1.4兆円が「関係会社長期貸付金」。グループ企業向けに金貸してるってことか?

そして、負債の部を見てみると、流動負債は1.1兆円と思ったよりは小さい。固定負債は5兆円あり、そのうち社債が3.4兆円、長期借入金が1.6兆円となっている。

利益も結構積み上がってるだろうと思ってたけど、「繰越利益剰余金」をみると9619億円しかなかった。

しかし面白いのは、長期借入金1.6兆円と社債の3.4兆円を足すと、だいたい投資その他の資産にかなり近い値になること。これがソフトバンクかー。

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