86社の子会社を抱えるGMOインターネットの利益はどこが稼いでいるのか

2017年04月13日 20:52

今晩はGMOインターネットについて見てみる。この会社も多くのグループ企業を抱えているためにいまいち全体像が見えづらい会社の一つだと思う。

全体の業績を見ても順調に伸びている。2007年から2009年あたりは低迷しているが、その後再び成長路線に入り、2016年の売上高は1350億円、営業利益170億円に達している。

有価証券報告書の「事業の内容」の部分を見たら「当社グループは、当社と連結子会社86社によって企業集団を構成しております」とあった。GMOインターネット自体の事業というのはあまりなく、あくまでも持株会社としての性質が強いのかな。

これだけごった煮だとセグメント分けるとか難しいのかなと思ったが、その企業集団自体が5つに分類されていた。「インターネットインフラ事業」「インターネット広告・メディア事業」「インターネット証券事業」「モバイルエンターテイメント事業」「インキュベーション事業」の5つ。それぞれの概要は次の通り。ちょっと長いので読み飛ばしたほうがいいかも。

インターネットインフラ事業

ドメイン事業

ドメイン登録事業など。

GMOペパボ、GMOデジロック、GMOプライツコンサルティング、GMOドメインレジストリなどで展開。

クラウド・ホスティング事業

ホスティングサービス。

GMOインターネット、GMOクラウド、GMOペパボで展開。

EC支援事業

ネットショップ構築ASPサービス、ショッピングモール運営、CtoCハンドメイドマーケットの運営など。

GMOインターネット、GMOペパボ、GMOメイクショップ、GMOコマース、GMOシステムコンサルティング、GMOスピード翻訳などで展開。

セキュリティ事業

電子証明書発行サービスなど。SSL証明書かな。

GMOグローバルサインなどで展開。

決済事業

クレジットカードなどの決済代行サービスや付帯サービス。

GMOペイメントゲートウェイ、GMOイプシロン、GMOペイメントサービスで展開。

アクセス事業

インターネット接続サービスをGMOインターネットが提供。

その他

GMOデジタルラボ。

インターネット広告・メディア事業

インターネット広告事業

リスティング広告、モバイル広告、アドネットワーク広告、リワード広告、アフィリエイト広告など。

GMOアドパートナーズ、GMO TECH、GMO NIKKO、GMOアドマーケティング、GMOイノベーターズで提供。

インターネットメディア事業

自社メディアの開発・運営、SEMメディアの開発。

GMOインターネット、GMOアドパートナーズ、GMO TECH、GMOペパボ、GMOメディアなどで展開。

インターネットリサーチ・その他

GMOリサーチでインターネットリサーチ事業を展開。

インターネット証券事業

オンライン証券取引やFX取引サービスをGMOクリックホールディングス、GMOクリック証券、FXプライムなどで展開。

モバイルエンターテイメント事業

GMOインターネット、GMOゲームセンター、GMOゲームポットなどでスマホ向けゲームやオンラインゲームの開発・運営を行なっている。

インキュベーション事業

GMO VenturePartnersなどで未上場のインターネット関連企業に投資するベンチャーキャピタル事業を行なっている。


各事業セグメントごとの連結従業員数

これだけ連結しててもわかるんだな。コーポレート部門大変そう。

全体では4471人おり、インターネットインフラ事業の従業員が2583人と最も多く過半数を超えている。続いてインターネット広告・メディア事業に1122人。

セグメント別の業績

これだけいろんな会社が複数のセグメントに関わってると計算大変そうだけど、わかるらしい。まずは売上から。

インターネットインフラ事業の売上が654億円と最も大きく、全体の半分近くを占める。続いてインターネット広告・メディア事業が441億円の売上。インターネット証券事業も273億円の売上と大きい。

次に、セグメント別の営業利益も大きさを比べられるように円グラフにしてみたい。モバイルエンターテイメント事業、インキュベーション事業、その他の3つのセグメントは営業赤字だったので除外する。

これが興味深い。営業利益の比率でいうとインターネット証券が96億円を稼ぎ、55%近くの利益を生んでいることがわかる(やっぱり儲かるんだなあFX)。

インターネットインフラ事業は66億円、インターネット広告・メディア事業は13億円の利益。

営業利益率で比較してみる。

こんなに違うねんな。インターネットインフラ事業は売上高121億円で営業利益率31%のGMOペイメントゲートウェイを含んでこの利益率。

GMOインターネット全体の170億円の営業利益のうち、インターネット証券事業セグメント(営業利益96億円)とGMO-PGの営業利益38億円を合わせると、134億円が金融と決済事業のほぼ2社で稼いだ利益ということになる。投資家目線でいうと、だったらペイメントやネット証券だけに投資したい、と思ってしまいがちな気がする。。。

次回は、インターネット証券の中で何が利益を稼いでるのか、すなわちネット証券とFXの利益の比率がどうなっているのかを見てみたい。

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