ジャガイモ不足でてんてこ舞いのカルビーの成長要因を探る

2017年04月14日 08:47

今朝は、近頃ジャガイモ不足でてんてこ舞いのカルビーについて見てみる。

ジャガイモは足りてないが、かなり大きく成長している。2009年3月期の売上高が1373億円で、2016年3月期には2461億円まで成長。ポテチ売ってるだけでこれだけ伸びるのは今の時代には珍しいと思うので、カルビーの成長要因について有価証券報告書をもとに考えてみたい。

カルビーを構成する企業と事業分類

カルビーグループは子会社24社(国内9社、海外15社)と関連会社3社から構成され、ポテト系、小麦系、コーン系などのスナック菓子やシリアル食品の製造販売を行っている。米国の食品飲料メーカー「ペプシコ」の関連会社でもあるらしい。そうだったのか。

カルビーの事業部門は「スナック菓子」「シリアル食品」「ベーカリー」「その他」の4つに分類される。シンプル。

ジャガイモの調達は北海道にあるカルビーポテト(株)で行なってるっぽい。

国内外の売上高

国内外の売上高をグラフにしてみる。

2016年3月期の国内売上高は2168億円で、全体の88%を占めている。前年比では170億円の伸び。一方の海外売上高は293億円。前年の224億円から51億円ほど伸びている。


食品商品カテゴリ別の売上高

売上高を食品商品カテゴリ別に分類してみよう。


ポテト系スナックが1271億円と全体の52%ほどを占める。「ポテトチップス」のベーシックシリーズ(うすしお味、コンソメパンチ、のりしお)や「しあわせバタ〜」などが好調だったほか、「堅あげポテト」が前年を大きく上回ったらしい。「じゃがりこ」や「Jagabee」も堅調。ポテト系全体で6.4%の増収。

小麦系スナックの売上は220億円で、全体の9%ほど。主力の「サッポロつぶつぶベジタブル」が前年を下回るも、「おさつスナック」や「チーズビット」のおかげで+0.2%増収。

コーン系スナックの売上は185億円で全体の7.6%。+4.2%増。

前述の通り、海外事業の売上は293億円で前年比30%増。北米で「Harvest Snaps」、韓国で「Honey Butter Chip」が伸長したとのこと。

シリアル食品やベーカリーを含む「その他」の売上は380億円。前年比31.9%増とのこと。シリアル食品の「フルグラ®」の売上高が大きく伸びたらしい。「時短」「嘱目繊維」「減塩朝食」をキーメッセージとした実用性と健康的なイメージがよかったのではとのこと。

ここには含めていないが、食品以外の売上も32億円ほどある。販売促進ツールや物流事業など。

成長要因の分析

商品種類別の伸びを表にしてみる。

2016売上(億円) 成長率(%) 成長金額(億円)
ポテト系 1271.47 6.4 81.37
小麦系 220.07 0.2 0.44
コーン系 185.5 4.2 7.79
国内その他スナック - -7.0 -5.47
海外 293.21 30.7 90.01
食品その他 380.36 31.9 121.33

絶対額でいうと大きいのは「食品その他」「海外」「ポテト系」の3つ。

中でも「食品その他」の伸びがすごい。これはつまり「フルグラ®」が伸びているからカルビーはこんなに成長したとも言えるのではないか。

結論としては、ポテト系全般と海外事業、「フルグラ®」の伸びによりカルビーは成長していると言える。

シェア/お気に入り
資料をダウンロード