アリババが過去に買収した14社の事業内容まとめ〜販売管理SaaSから東南アジアECまで〜

2017年09月07日

中国のECプラットフォームの巨人、アリババはやはり現代で最も注目すべき企業の一つだと思います。

今回は、そのアリババが過去にどんな会社を買収してきたかを調べてみます。

crunchbaseやアリババの過去のプレスリリースから、以下の14社が見つかりました。

発表日 買収社名 買収先の概要(ジャンル、事業領域など)
2010年6月 Vendio EC販売管理のSaaS
2013年4月 Umeng モバイルアプリの分析
2013年9月 Kanbox ストレージのネットワーク同期ツール
2014年4月 AutoNavi オンラインマップ
2014年6月 UCWeb モバイルブラウザ
2014年9月 ChinaVision 中国の映画・テレビ制作会社
2015年1月 AdChina 広告プラットフォーム
2015年4月 Yueke Software チケット予約と映画館管理
2015年10月 Youku Tudou 動画共有サイト
2015年12月 South China Morning Post 香港の英字新聞
2016年3月 AGTech Holdings スポーツレジャーとスポーツくじ
2016年4月 Lazada 東南アジアEC
2016年7月 Wandoujia 中国のアンドロイドアプリストア
2017年3月 Damai.cn EC統合プラットフォーム&エンタメコミュニティ

それでは、一つずつ見ていきましょう。

2010年6月 Vendio

参考:Alibaba makes first US acquisition

Vendioは米国をベースとするEコマース関連企業で、アリババが行った最初の米国における買収でした。

Vendioを使うことで、EC事業者がeBay、Amazon、Facebookなど、複数のプラットフォームで商品を出品することができます。

この買収の目的は「米国の企業がより多くアリババのプラットフォームに参加するように」というものだったようです。

しかし、2015年にはVendioをOpenSkyに売却しています。

Alibaba Sells Off 11 Main Along With Auctiva and Vendio

OpenSkyはブロガーコマースと言われるジャンルで事業を展開しており、アリババはこの売却と引き換えにOpenSky株式の37.6%を手に入れています。

2013年4月 Umeng

参考:Umeng, The “Flurry of China”, Confirms Its Acquisition By Alibaba

Umengは中国のアプリ分析プラットフォームです。

2013年当時の時点で中国において18万ものアプリ利用を5.9億ものデバイスでデータを集めていたとのこと。

記事では中国版「Flurry」とありますが、Flurryはヤフーに買収されたアプリ分析会社。

2013年9月 Kanbox

参考:Alibaba Group Acquires Kanbox, A Personal Cloud Storage Service

Kanboxは中国の個人向けクラウドストレージサービスで、「中国版ドロップボックス」として知られていたようです。

当時、Kanboxは1500万人ものユーザーを有しており、そのうち20%ほどがモバイルを通じて利用していたとのこと。

この買収により、アリババはクラウド・コンピューティング事業における展開を加速。Kanbox自体は2015年にクローズしています。

2014年4月 AutoNavi

参考:Confirmed: Alibaba Group Takes $294M, 28% Stake In China’s Navigation/Location Services Specialist AutoNavi, As It Gets Down To Business On Mobile

AutoNaviは北京に本拠をおく地図およびナビゲーションサービスを展開する会社。

2013年時点で無料アプリのユーザーは1億1600万人、MAU(月間アクティブユーザー)は5600万人に達していたとのことです。

アリババ側の意図としては「ロケーションベースのコマースにつなげたいのでは?」という推測ができます。

2014年6月 UCWeb


参考:Alibaba Group Completes Full Acquisition and Integration of UCWeb

UCWebは中国最大のモバイルブラウザ企業でしたが、これを2014年に買収しています。

アリババは2009年と2013年にUCWebに出資しており、モバイルを極めて重視するアリババの事業展開をさらに進めるために買収に至ったと思われます。

この時点でUCWebには3000人もの社員がいたとのことで、かなり大規模ですね。金額的も公式には未発表であるものの、47億ドルと言われています。

UCWebは2004年に設立され、メイン商品である「UCブラウザ」は四半期のアクティブユーザ数が5億人もおり、中国国内のシェアは65.9%に達していたとのことです。

2014年9月 ChinaVision

参考:Alibaba to Pay $804 Million for Control of ChinaVision

2014年には香港の巨大メディアグループであるChinaVisionを8億ドルかけて買収しています。

ChinaVisionにはテンセントも大株主として入っていたことで話題になりました。

中国語のテレビ番組や、映画、雑誌やモバイルメディアなどを展開していましたが、現在はAlibaba Picturesとして事業を展開しています。

2015年1月 AdChina

参考:Alibaba acquires China’s biggest adtech company, AdChina

AdChinaは中国最大のデジタル広告テクノロジー・プラットフォームでした。

これは同社が有していたテクノロジーを目的とした買収だったようで、AdChinaのWEBサイトはクローズしています。

アリババの収益の大部分はマーケットプレイス上でのマーケティング・サービスからきているため、同社の買収はかなり納得いく部分があります。

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