グローバル化からEC化へと軸を移してきたウォルマートによる買収の歴史

2017年09月07日 20:49

世界最大の小売企業であるウォルマート。

一般的にAmazonに押されていて、いずれディスラプトされる存在だと思われることも多いですが、年間売上では今も4858億ドルと圧倒的な規模を誇っています(Amazonは1359億ドル)。

営業利益率は3%と確かに低いものの、年間に生み出すフリーキャッシュフローは200億ドルを超えており、Amazonの2倍以上に及びます。

また、近年はEコマース企業を買収したり、Googleが提供する音声アシスタントサービス「Google Assistant」と連携するなど、時代に遅れないよう経営努力をしています。

ウォルマートには低価格を可能にするオペレーションという圧倒的な競合優位性があるため、Amazonとの戦いでもそう簡単には負けないだろうと個人的には予想しています。

米国の小売市場において最終的にAmazonとウォルマートのどちらが勝つか、というのは21世紀のビジネスにおけるビッグテーマの一つと言ってよいと思います。


さて、そこで今回はウォルマートが過去にどんな会社を買収してきたかを調べてみます。14社見つけることができました。

発表日 買収社名 買収先の概要(ジャンル、事業領域など)
1997年6月 Cifra メキシコのトップ小売企業
1999年1月 Asda イギリスの小売チェーン
2004年3月 Bompreço ブラジルの小売チェーン
2005年9月 Seiyu Group 日本の小売チェーン
2009年1月 Distribucion y Servicio チリの食料雑貨店
2010年2月 Vudu コンテンツ・デリバリー
2010年11月 Massmart 南米の小売チェーン
2013年10月 Reclip.It ソーシャルディスカバリーサイト
2013年10月 Bharti Walmart Private Limited インドの小売チェーン
2015年7月 Yihaodian オンライン食料品店
2016年8月 Jet.com 米国ECサイト
2017年1月 Shoebuy 米国の靴専門ECサイト
2017年2月 Moosejaw アウトドア用品小売
2017年6月 Bonobos 男性向けアパレルEC

この表を見るだけでも、ウォルマートがグローバリゼーションからEコマースへと買収の軸を移してきたことが見て取れます。

それでは1社ずつ見ていきましょう。


1997年6月 Cifra(12億ドル)

参考:Wal-Mart Investing in Mexican Partner

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