2018年09月22日 18:00

「2017年最高のCEO」と言われたジャック・ドーシーとは何者なのか(前編)

今回はちょっと趣向を変えて、経営者にフォーカスを当ててみたいと思います。

取り上げるのは、TwitterとSquareという二つのテクノロジー企業でCEOを務めるジャック・ドーシー氏です。

彼は、これら二つの企業の実質的な創業者でもあります。

Twitterの発案者として最初コードを書いていたのがジャック・ドーシーであり、Twitterを追い出された後に創業したのがSquareです。

今となっては、どちらも時価総額2兆円を超える企業になりました。


Twitterの時価総額は現在224億ドル。

Squareに至っては時価総額348億ドルにまで拡大しています。

2社を合計すると572億ドルで、日本円に直すとだいたい6.4兆円です。

日本では最も勢いのあるベンチャー企業「メルカリ」の時価総額が5116億円。

少し乱暴ですが、ざっくりメルカリ12個分の企業価値を過去10年ちょっとの間で作り上げたのがジャック・ドーシーというわけです。

(ウォルト・ディズニーの取締役も務めています)


舵取りを間違えば会社全体が危機に瀕するし、素晴らしいビジョンがあれば大きく飛躍させられるのが経営者という存在。

結果を残している経営者について理解を深めるのは有用なことだと思います。

そこで今回は、「2017年最高のCEO」と言われたジャック・ドーシーとは一体どんな人物なのかについてまとめてみたいと思います。


少年時代から「交通制御(Dispatch)」に情熱を抱く

ジャック・ドーシーは1976年、ミズーリ州セントルイスで生まれました。

父親ティムは地元の事業家で、若くして親友とともにピザレストラン「Two Nice Guys」を創業。

レストランが軌道に乗ったので、「スタッフとの恋愛禁止」というルールの下で従業員を雇いますが、ティム自身が従業員マーサと恋に落ちてしまいます。

会社を手放す代わりにその女性と結婚し、生まれたのがジャック・ドーシーです。

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経営者列伝 Twitter, Inc. Square, Inc.
2018年10月30日 20:00

前年比30%近くの増収!ジャック・ドーシーのもと変貌を遂げつつあるTwitter2018年3Q決算

売上7.6億ドル(+28.8%)、MAUは3.26億人に減少
月間ユーザー数は減少しているが、売上は国内外ともに拡大
DAUの増加率は9%にまで低下、ユーザーのエンゲージメントが拡大
コスト構造とともにキャッシュフローは改善
「健全化」を最優先に長期的な改善を図る

今回は、我らがTwitter社の決算についてまとめたいと思います。

売上7.6億ドル(+28.8%)、MAUは3.26億人に減少

2018年11月10日 12:00

定期課金・サービス売上で加速しつつ次の種をまき続ける「Square」2018年3Q決算まとめ

総売上は8.8億ドル(+51%)、調整後売上は4.3億ドル(+68%)
定期課金・サービス売上が1.7億ドルに拡大
決済取扱高(GPV)は225億ドルに拡大
粗利率の高い定期課金・サービス売上の伸長とともに収益性が改善
営業キャッシュフローは四半期1億ドル以上のプラス
スタンドアロン形式のハードウェア「Squareターミナル」を発表
「Square Installments」で月賦販売を可能に

アメリカの決済サービス「Square」の2018年3Q決算が発表されたので、今回もまとめたいと思います。

総売上は8.8億ドル(+51%)、調整後売上は4.3億ドル(+68%)

2018年11月11日 12:00

イスラエル海軍出身!クソ野郎からの転身を果たしたWeWork創業者アダム・ニューマンの半生(後編)

WeWork共同創業者のミゲル・マッケルビーは建築系のバックグラウンド
最初のシェアオフィス事業「Green Desk」が小ヒット、300万ドルで売却
WeWorkは2010年に設立、数年でNYを代表する存在に
孫正義氏による投資では2時間のMTGに1時間半遅れる
WeWorkの根底にある考え方は、妻のレベッカが持ち込んだもの

前編からの続き)

21歳のときにイスラエルからアメリカにわたり、5年以上もの間、起業家として奮闘するも結果が出なかったアダム・ニューマン。

2018年11月17日 09:37

世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター」創業者レイ・ダリオの半生(前編)

1,247億ドルを運用する世界最大のヘッジファンド「ブリッジ・ウォーター」
8歳から仕事をはじめ、12歳で株式投資を経験
大学では一転して成績優秀になり、同級生の影響でコモディティ取引に興味を持つ
1970年ニクソン・ショックにより金兌換制が廃止され、ダリオの期待とは裏腹に株価は上昇
ハーバードビジネススクールに進学し、メリルリンチのコモディティ部門でインターン

今回取り上げたいのは、アメリカの伝説のファンド・マネージャーであるレイ・ダリオです。

ダリオは世界有数のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ」の創業者兼会長として知られています。

2018年11月18日 12:00

世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター」創業者レイ・ダリオの半生(中編)

世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター」創業者レイ・ダリオの半生(中編)
オイルショックを引き金に「コモディティ取引」の需要が高まる
金融ブローカーのコモディティ部門で下積み時代を送る
上司を殴ってクビになり、それをきっかけにブリッジウォーターを本格始動
コモディティに魅力を感じたのは株式などと比べて「機械的」だから
「チキンマックナゲット」の商品化にも貢献
「1930年以来の大恐慌」を予言するも大外れ、従業員を全員解雇してたった1人の会社に

前編の続き)

高校生まで勉強にやる気がわかなかったレイ・ダリオですが、大学に進学してからは大好きな金融を専攻することでパーフェクトな成績を残しました。

卒業後は順調にハーバード・ビジネス・スクールに進学したものの、2年生になったころに第一次オイルショック(1973年)が発生。