2004年に事実上の経営破綻!復活をとげた「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の戦略まとめ(前編)

2018年09月29日 18:00

今回取り上げるのは、大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」です。

USJは東京ディズニーリゾートに次いで国内第2位のテーマパークです。

年間入場者数は1460万人に達し、3位のハウステンボス(長崎)には圧倒的な差をつけています。

今となっては日本を代表する2大テーマパークの一つに成長したUSJですが、その歴史は順風満帆とは程遠いものでした。


ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの創業まで

ユニバーサル・スタジオの始まりは、1912年にカール・レムリがハリウッドで開始した映画制作会社「ユニバーサル映画」にあります。

今や映画産業の中心となったハリウッドですが、当時はまだ創成期。娯楽としての「映画」自体も始まってまだ日が浅い時代でした。

おそらくは日銭稼ぎの意味合いもあって、当初から映画制作の現場が見られる「スタジオツアー」を提供していました。


①「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」の始まり

1915年には「ユニバーサル・シティ」として25セントの入場料とともにサービス化。

無声映画の場合は観衆がいても問題はありませんでしたが、トーキー(音声映画)の登場によって難しくなり、1930年に一度中止しています。

その後、バスツアーなどの形で部分的にスタジオツアーが復活しますが、ユニバーサル映画はその後、オーナーが転々とします。

1961年には路面電車によるツアーがはじまり、翌年に音楽バンドのタレント会社だった「MCA(Music Corporation of America)」がオーナーになります。

1964年当時の『GlamorTrams』と言われる路面電車

そして1964年、大々的にスタートしたのが「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」です。

映画制作を観られるということで始まったユニバーサル・スタジオ・ハリウッドですが、やがてステージイベントやアトラクションなど映画の世界観を「体験」できるテーマパークとして商業的な成功を収めます。

この成功を受けて、MCA社は「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」の建設に着手。

1990年にオープンするフロリダ版の建設中、1988年に立ち上がったのが「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」プロジェクトです。


② ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの開園まで

MCA社は日本進出のため、1988年に新日本製鉄と提携して「事業費500億円」という計画を立てます。

翌年には事業費が1,000億円にまでふくらみ、1990年に大阪府堺市(新日本製鉄の所有地)を利用するということで合意。

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