第一顧客はGoogle!NASAのプロジェクトから始まったクリーンエネルギー企業「Bloom Energy」が新規上場

2018年09月29日

燃料電池を使った発電システムを開発する「Bloom Energy」がニューヨーク証券取引所に新規上場しました。

公式HP

Bloom Energyの創業者はインド出身のK.R. Sridhar博士。

Sridhar博士はイリノイ大学で機械工学のPh.D.を取得した後、アリゾナ大学の宇宙技術研究所に所属しながらNASAのアドバイザーなども勤めていた人物です。

Sridhar博士のチームは2001年、NASA向けに取り組んでいた燃料電池開発プロジェクトの事業化を決意。

クリーンエネルギー企業「Bloom Energy」を設立します。

設立翌年の2002年にはベンチャーキャピタルのKPCBよりシード投資を受けました。

2006年に5キロワットの試作品が完成し、テネシー大学へ試験導入。

テネシー大学での実証研究が成功し、2008年7月に最初の製品版電力サーバー(400キロワット)をGoogle本社へ納品しました。

2011年にソフトバンクグループとの合弁で日本法人を設立しており、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスなどへの導入実績があります。


四半期業績の推移を見てみましょう。

売上高は右肩上がりに増加しており、今四半期は1.7億ドルとなっています。

対前年の成長率が100%前後まで上昇しており、急速な成長を続けています。


営業損失は大幅に縮小しており、2018年上半期の6か月間では黒字となっています。


Googleが先陣を切って導入したBloom Energyの発電システムは一体どのようなものなのでしょうか?


eBayのデータセンター電力コストを20%削減

Bloom Energyは燃料電池を使った電力サーバーと、電力サーバーの発電管理システムを開発しています。

電力サーバーはスーパーマーケットや商業ビル、データセンターなどの動力源として用いられます。

最近では電気自動車の充電設備として活用されることも増えています。


世界で使用される電力の40%を担う火力発電との大きな違いは、発電時にCO2がほとんど発生しないこと。

燃料電池はクリーンエネルギーとして非常に注目されている発電方式です。

電力サーバーの大きさは奥行き2.6m×幅8m×高さ2.1mと非常にコンパクト。

太陽光発電で1メガワットを発電するためにはソーラーパネル2万平方メートル(東京ドーム0.47個分)が必要です。

一方、Bloom Energyの電力サーバーは1万2,500分の1の面積(5モジュール=170平方メートル)しか要しません。


さらにBloom Energyは電力サーバーだけでなく、発電した電気の管理システム「Auxiliary Battery System (ABS)」も提供しています。

使用しない時間帯の充電ロス削減やピーク時の出力強化など、独自のアルゴリズムで発電をコントロールできるシステムとなっています。

ABSの導入によって、企業は環境対策に加えて大幅なコスト削減も可能となります。

データセンターにBloom Energyの発電システムを導入したeBayの事例では、既存の発電システムと比べて20%のコスト削減に成功しています。

停電などの非常事態に備えて設置する無停電電源装置(UPS)も、同じロケーションにあるBloom Energyの電力サーバーによって置き換えることができるというメリットがあります。

ウォルマートの店舗や大規模競技場「ステープルズ・センター」など、多くの大企業を顧客に抱えています。


また、Bloom Energyは顧客企業への電力システム販売だけでなく、自社で発電した電気の販売も行なっています。


さて、セグメント別の売上高を確認してみましょう。

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