投資先の時価総額がNASDAQの2割超を占める!最強のベンチャー投資ファンド「セコイア・キャピタル」

2018年12月15日

今回取り上げたいのは、アメリカの老舗ベンチャーキャピタル「セコイア・キャピタル」です。

1972年にドン・バレンタインによって設立され、AppleやGoogle、Oracle、PayPal、YouTube、Yahoo、Stripeなど、そうそうたるベンチャー企業への投資を成功させてきました。


投資先企業の時価総額を合計すると3.3兆ドルにものぼるそうです。

NASDAQ上場企業の時価総額合計が13兆ドルなので、実に4分の1近くがセコイア・キャピタルの投資先で占められていることになります。

(ちなみに、3.3兆ドルのうち4分の1以上はApple1社)

東京証券取引所に上場している企業(3500社ほど)の時価総額合計は6.5兆ドルなので、実にその半分を超える規模の経済的インパクトを生み出してきたわけです。

このように、直近50年における情報社会の発展において、「投資」という観点でいえば莫大なインパクトをもたらしたのがセコイア・キャピタルです。

今回のエントリでは、セコイア・キャピタルがどのような組織なのか、代表的な2人のパートナー(共同経営者)にフォーカスしてまとめてみたいと思います。


半導体業界出身「ドン・バレンタイン」が1972年に設立して1974年にアタリに出資

セコイア・キャピタルを設立したのは、伝説のベンチャー・キャピタリスト「ドン・バレンタイン」です。

ドン・バレンタインは、「シリコンバレー」の象徴ともいえる半導体企業、フェアチャイルド・セミコンダクター社でマーケティング責任者を務めていました。

半導体業界の第一線で13年培った実績をベースとして、1972年に設立したのがベンチャー投資ファンド「セコイア・キャピタル」です。

最初に調達した資金は800万ドル。

その頃、アメリカでは設立されたばかりのゲーム企業「アタリ」が、卓球ゲーム「ポン」のヒットにより急成長していました。

ところが、創業者のノーラン・ブッシュネルはたった250ドルで事業を開始したため、急成長に対応する資金が手元にありませんでした。

ハードウェアビジネスでは製品を作るためにお金が必要ですから、事業が急成長するほどお金が足りなくなるという問題が生じます。

1974年、アタリは自らの急成長が原因で財政破綻寸前にまで陥っていました。

ところが、銀行はアタリにお金を貸してはくれません。いくら成長していても、担保になる資産を持たないベンチャー企業に出資することはなかったのです。

そこで声をかけたのがセコイア・キャピタルのドン・バレンタイン。

彼がアタリの工場を訪れると、マリファナの匂いが充満していたそうです。

チンピラの巣窟みたいだったので投資も見送りそうになりましたが、ブッシュネルはドンに「ポン」の家庭用ゲーム版をプレゼン。

格段にサイズの小さい家庭用「ポン」が普及すれば、とてつもないインパクトがあるということで、セコイアからの出資を決定。

当時はまだファンドサイズが小さかったため、他のベンチャーファンドに声をかけ、共同で出資したそうです。


ところが、家庭用『ポン』を売り始めた頃には、全くうまくいきませんでした。

ニューヨークのおもちゃ屋に置いてもらったところ全く売れず、それではテレビショッピングはどうかと試そうとしても、相手にされず。

最終的に、セコイア・キャピタルへの出資者の1人がアメリカの百貨店『シアーズ』の大株主でもあったことで提携を実現。

1975年にシアーズで売り始めると、瞬く間に大ヒットとなり、家庭用ゲーム機の歴史が始まりました。


1976年、創業間もないアップル社にマイク・マークラを紹介

創業間もないアップル・コンピュータ社に投資したのは、それから間もない1976年のことです。

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