
40年でGDP1万倍!漁村から奇跡的な発展を遂げた深センの歴史(前編)
香港に隣接する1人あたりGDP中国1位の「紅いシリコンバレー」 | |
1949年に中国が建国。毛沢東の「文化大革命」後に経済停滞 | |
1978年に始まった「改革開放」政策で社会主義と市場経済の融合へ | |
対外貿易の窓口として1980年に深セン市を「経済特区」に指定 |
中国・深センは現在、イノベーション都市として世界中から注目を集めています。
(「深セン統計年鑑2018」および内閣府「県民経済計算」)
街は世界に類を見ないスピードで成長を続け、GDPは2.2兆元(35兆円)に到達。
北京、上海に次いで中国3位の規模となり、40年間の平均成長率は22.4%とダントツのトップを誇ります(中国全体の1980年-2015年平均成長率は9.7%)。
2枚の比較写真が物語るように、40年前まで小さな漁村に過ぎなかった深センはこれまで奇跡的な発展を遂げてきました。
今回のエントリでは、ファーウェイやテンセント等を生んだ「紅いシリコンバレー」の歩みを、深セン統計局が公表しているデータとともに追いかけていきたいと思います。
香港に隣接する1人あたりGDP中国1位の「紅いシリコンバレー」
中華スマホメーカーとして躍進するファーウェイが所有する、スマホ事業よりも大きな事業とは
Huaweiの歴史 | |
Huaweiの業績推移 | |
セグメント業績 | |
地域ごとの売上 | |
Huaweiのコスト構造 | |
データ |
これまで、スマートフォン業界での販売台数シェアはサムスン電子が圧倒的一位で、それにアップルが次ぐという状態になっていましたが、この構図は変わりつつあるようです。
ファーウェイ(HUAWEI)がAppleを抜いて世界第2位のスマホメーカーになってた。
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2017年9月15日
ファーウェイどころかOppoやVivoも伸びてる。
アップルはサービス収入爆増してるプラットフォーマーだから利益の質が違うが。
Source: https://t.co/YzRCPzYulh pic.twitter.com/DzoKPr7sji
【必見】ベンチャー投資でも注目!保険会社として世界最大級の時価総額となった「中国平安保険」
この10年で急拡大した中国平安保険の歴史 | |
中国平安保険が展開する事業 | |
財政状態 | |
中国平安保険の事業戦略 |
今回は、中国の金融会社「中国平安保険(Ping An Insurance)」グループについてまとめます。
中国平安保険グループは、1988年に社員数13名の保険会社として中国・深圳にて創業しました。
中国の電気自動車は世界を制するか?世界最大の代替エネルギー自動車メーカーとなった「BYD」
BYDの歴史 | |
BYDの売上高の内訳:バッテリーから始まり、自動車が拡大 | |
財政状況とキャッシュフロー | |
中国におけるエコカー販売台数はうなぎ上り |
今回取り上げるのは、中国の電気自動車メーカー「BYD」です。
(ホームページより、はしゃぐ王CEOとマンガー、バフェット、ビルゲイツ)
急成長中の中国・深センに保有する自社工場を再開発することを目指す「宮越ホールディングス」
電機メーカーとして深センに工場を展開 | |
深セン工場の再開発の発端 | |
イノベーション・センターとして世界の有力企業を500社集める構想 | |
現在は若者向けの賃貸物件を管理 | |
デット・エクイティ・スワップで借入金がほぼ消失 | |
イナゴタワーをたびたび生成 |
適時開示を全て読むという取り組みをはじめてみたのですが、世の中には自分の知らない面白い企業がたくさんあるようです。
1日に500件もの決算発表があっても、その中で本当に読み込むのは数10社だけだったりするので、気合いと根性があれば続けていけそうです。
さて、そんな中で見つけた「宮越ホールディングス」という会社が興味深かったので、少し掘り下げてみたいと思います。
WeChat Payのオフライン決済額が前年の3倍に!「テンセント」2018年3Q決算

四半期売上は806億元(+23.6%)、営業利益279億元(営業利益率: 34.6%) | |
WeChat Payのオフライン決済額が前年の3倍に増加し、売上の25%が「その他」収益に | |
各セグメントの成長が鈍化する中、ソーシャル広告収益が60%増収と加速 | |
WeChatのMAUは10.8億人(前年比+10.5%) | |
ゲーム課金収益の減少により、売上原価率が56%に上昇 |
中国のインターネット業界を牽引する「テンセント」の2018年3Q決算が発表されました。