2017年10月29日 19:15

営業利益率66%というとんでもない利益率を誇るVisaの事業KPIを追う!

先日、クレジットカードブランドとして世界最大を誇るVisaの2017年9月期の通期決算が出たので、過去のデータまでさかのぼってまとめてみようと思います。

まずは意外と知らないVisaの歴史をひもときます。非常に示唆的な内容で、人類史上における決済手段の進化の歴史といっても過言ではないと思います。

Visaの歴史

Visaのはじまりは1958年、バンク・オブ・アメリカがアメリカの中流階級及び中小企業を対象として最初の消費者向けクレジットカードプログラム「BankAmericard」を開始したことにさかのぼります。当初は紙のカードとして始まり、300ドルが上限だったとのこと。

1970年にはDee Hockを創業者として「National BankAmericard Inc.」が設立されます。

1973年には最初の電子決済システムを開始すると、1974年にはグローバルに拡大。1975年にはデビットカードも開始すると、1976年に世界中のどんな言語でも発音しやすい「Visa」というブランドに名前を変更します。

1979年には最初のVisaトラベラーズ・チェックが4つの通貨で発行。1983年にはATMネットワークを開始し、世界中で24時間いつでも現金を利用できるようにしたとのこと。

1986年には、それまでビジネスと旅行が主な用途だったクレジットカードを、何にでも使えるんだと知らしめる広告キャンペーンを打ちます。


1993年にはカードによる詐欺を減らすために世界で初めて最先端のニューラル・ネットワーク技術を搭載。

1997年には累計決済ボリュームが1兆ドル、2001年には発行枚数が10億枚に達します。

2004年にはデビットカードによる累計決済高がクレジットカードによる決済高を越えます。

2006年には累計決済ボリュームが4.4兆ドルに達すると、2007年、世界中の局所的なビジネスを含めて「Visa Inc」として統合。2008年には当時、史上最も大きなIPOとして上場を果たします。

2016年には「Visa Europe」を買収しています。

Visaの業績推移

それではVisaの事業数値の変化をみていきましょう。まずは業績推移です。

売上高は20億ドルから183億ドルへと、14年間で9倍以上にまで増加しています。

また、驚くべきはその利益率の高さです。2009年以降はおおむね60%前後という驚異的な営業利益率の高さを誇っています。


Visaの収益構造

Visaの収益内訳をみたいと思うのですが、その前にVisaの収益がどのように成り立っているか確認しておきます。

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