19歳でOYO創業!たった6年でユニコーンを作った「リテッシュ・アルグワル」とは(前編)

19歳でOYO創業!たった6年でユニコーンを作った「リテッシュ・アルグワル」とは(前編)

2019年03月02日 12:00

インドで格安ホテルを運営するOYOが日本に進出してきたことで話題になりました。

OYOは2013年の創業からたった2年で客室数がインド最大手のホテルとなり、ソフトバンクからも出資を受けています。

まずはOYOの評価額から見ていきます。

Slackが70億ドルの評価を受けている一方、OYOはユニコーン企業として50億ドルほどの評価を受けています。

インドには13ものユニコーン企業がありますが、インド中でもOYOは3番目の評価額となっています。

投資家にはソフトバンクの他にアメリカの著名VCセコイア・キャピタルなども名を連ねています。

今回は、急成長を遂げているホテルベンチャー企業「OYO」の創業者についてまとめていきたいと思います。

8歳の頃からプログラミングを勉強、本やGoogleを活用して多くのプログラミング言語を習得

OYOを創業したのはインド出身の起業家『リテッシュ・アガルワル』です。

リテッシュが生まれたのは東部インドに位置するオリッサ州Bissam Cuttackというところ。

彼はビジネス一家に生まれ、ラヤガーダという地域のキリスト教系列の学校に進学することになります。

リテッシュにとってラヤガーダでの学校生活は興味のあることでしたが、リテッシュをさらに熱狂させたのがコンピューターでした。

そして彼は徐々にコンピュータソフトウェアに関して強い興味関心を持つようになり、兄が持っていたプログラミングの本を手に取ります。

そしてリテッシュは8歳の頃からプログラミングを勉強開始。

兄の本からBasicやPascalなどの言語を習得、さらに他のプログラミング言語もGoogle検索を活用して習得することに成功するのでした。

姉からアントレプレナー(起業家)という言葉を知り、スタートアップに興味を持つ

リテッシュは高校生の頃には11の言語を習得することに成功し、コーディングで生計を立てていくことを決意します。

そして最先端の知識を学ぶため2009年にリテッシュはIIT(インド工科大学)に入学することを決意。

IITの試験を突破するためにコタという町で予備校に入学することになりました。

しかし実際にコタに行ってみるとやることはコーディングしかなく、そのコーディングにも徐々に熱が冷めてきてしまい、暇な時間は旅行に費やすようになってしまいます。

リテッシュによるとある日、エンジニアリングを勉強しに大学に通っていた姉から起業家の講演が聞ける『アントレプレナーフェスティバル』に行った話を聞きます。

アントレプレナー(起業家)という単語を知らなかったリテッシュはすぐにGoogleで単語の意味を調べます。

ググって表示されたオックスフォード辞書には「アントレプレナー(起業家)とは世の中の課題を解決する人物」と書いてあり、リテッシュは世の中にそんな素晴らしい(?)仕事があるのかと感銘を受け、起業家を目指すようになります。

2011年になるとリテッシュはスタートアップに並々ならぬ興味を持つようになり、インドの首都デリーに引っ越します。(予備校で予定されているテストの時だけコタの予備校に帰ってたらしい)

そして同時期にアメリカ留学も志してSATの勉強を始めますが、結局SATを受けることなくAirbnbなどのスタートアップ、起業家の本を読み耽ることになります。

その後、リテッシュはロンドン大学のインド校に入学。

しかしスタートアップをやりたすぎてたった3日で登校しなくなってしまいます

2012年に最初のスタートアップ「Oravel Stays」を創業

ロンドン大学インド校に登校しなくなったリテッシュは自身にとって最初のスタートアップを経験します。

16歳の頃にアジアのサイエンスイベントに呼ばれるなどインド各地を旅行していた経験から、インドのホテルの値段とインドを旅行する人が求めているホテルの値段が釣り合っていないと感じていました。

そこにビジネスチャンスを見出した彼は、2012年に「Oravel Stays」という宿泊系のスタートアップを始めることになります。

Oravel Staysはオンラインホテル予約プラットフォームを運営。

リテッシュは当時アメリカで大流行していた『Airbnb』のサイトを複製しようとしますが、結局うまくいかずに取引も発生することはありませんでした。

「The Thiel Fellowship」に応募、見事2,800人の中から20人に選出される

リテッシュはスタートアップを創業すると同時にアメリカの伝説的投資家ピーター・ティールのプログラム「The Thiel Fellowship」に応募しています。

(※「The Thiel Fellowship」とは起業を志す20歳以下未満の若者20人に10万ドルの資金を提供するプログラム )

これがリテッシュの人生を変える転機になったことは言うまでもありません。

そこでリテッシュは出願者2,800人の中からなんと20人に選ばれ、見事10万ドルの資金をピーター・ティールから受け取っています。

リテッシュがプログラムに参加して学んだことは2つあります。

1つ目がThinking really big(物事を大きく考えろ)です。

Theil Fellowshipに参加するためにベイエリアに行ったリテッシュですが、当時まだ20名ほどのユーザーしか抱えていなかったスタートアップが『俺たちは世界一になる』という目標を本気で掲げている姿を見て現地の起業家の視座の高さに圧倒されます。

そして2つ目がBeing innovative(イノベーティブであれ)です。

ベイエリアの起業家は他の国にあるビジネスを持ち込むという発想(いわゆるタイムマシン経営)がなく、単に世の中の課題を解決したいという発想からビジネスアイデアを得ていたとのこと。

このThiel Fellowshipで学んだことは後のリテッシュの経営観に非常に強い影響を及ぼしています。

このプログラムに参加後、インドに戻ることになるリテッシュですが、一体どのような経緯をたどりOYOを創業することになるのでしょうか。

後編に続く)

・参照

How This 24-Year-Old College Dropout Built a $5 Billion Business in Just 5 Years

At 24, OYO founder Ritesh Agarwal becomes youngest entrepreneur in India, says Hurun India Rich List

OYO Founder Ritesh Agarwal Tells His Story at Young Turks Conclave 2018

Ritesh Agarwal

Ritesh Agarwal – The guy his mother thought would never even make a prospect groom in life

FROM ODISHA TO BAY AREA, HOW RITESH AGARWAL BUILT OYO ROOMS INTO A UNICORN

College dropout at 17, millionaire at 22, Ritesh Agarwal says he is in no hurry

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