2018年もバフェット節が炸裂!会社の「KPI」を変えたバークシャー・ハサウェイの年次報告書を確認
2019年03月10日 12:00

2018年もバフェット節が炸裂!会社の「KPI」を変えたバークシャー・ハサウェイの年次報告書を確認

先日、投資家として象徴的な存在であるウォーレン・バフェット氏がCNBCのインタビューに答えていました。

2時間にもわたる超ロングインタビューで、経済情勢や投資に関する独自の考えを述べています。

そこで思い出したのですが、バフェットが会長を務めるバークシャー・ハサウェイ社の2018年アニュアルレポートをまだチェックしていません。

今回も色々と面白いことを語っているようなので、同レポートの中から特に興味深いバフェットの発言をいくつかピックアップしてみたいと思います。


30年近く決まり文句にしてきた「一株あたりの簿価」を会社のKPIから外した理由

今回のアニュアルレポートは、米国で新しく変更が加えられた一般会計基準(GAAP)に対する「グチ」からスタートしています。

これまでのバークシャーは30年近くもの間、一株あたりの「簿価(Book value)」がいくら増加したかによって、稼ぎ出したリターンを冒頭でアピールするのが通例でした。

ところが米国GAAP(一般会計基準)において「株式の(未実現)含み損益」を損益上に計上しなくてはならなくなったことで、その計算方法が使えなくなったのです。


バークシャーの株式ポートフォリオは、2018年時点で総額1,730億ドル(19.3兆円)にものぼる巨大さです。

当然、株式市場が5%マイナスになっただけでも100億ドル(1兆円)近い振れ幅でプラスになったり、マイナスになったりするわけです。

これが損益計上されると、当然バークシャーの簿価(Book Value)にも反映されます。まだ確定していないにも関わらず、必要以上に大きく見えたり小さく見えたりしてしまうのです。

これについてバフェットは、「営業利益に着目してくれ。その他のささいな損益はほとんど注意を払わなくていい」と述べています。

株式なので一時的には下振れすることもありますが、「(経営パートナーである)チャーリーも私も、現在のポートフォリオがいずれ大きなリターンをもたらしてくれると思っている」とも。


そして、「一株あたりの簿価」を最大のKPIとしなくなった背景として、バフェットはさらに2つの理由を挙げています。

1つは、企業体としてのバークシャー・ハサウェイがすっかりコングロマリット化したこと。

「もともと投資会社としての性質が強かったバークシャーだが、現在は事業の集合体としての性質が強くなった」と述べています。

これに関しては「何を今さら」という気もしますが、さらにもう1つの項目も大きな要因になっているようです。

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欧米 バークシャー・ハサウェイ
2018年03月26日 15:28

ウォーレン・バフェットが過去に行なった「株式以外」の投資を元に語る「投資の基本原則」とは

バークシャー・ハサウェイの2013年の「株主への手紙」に「Some Thoughts About Investing(投資に関する考え)」という項目があったのでメモしておきます。

内容は、バフェットが過去に行なった「株式以外」への投資について語ったもの。

かなり長いですが、彼の「投資」全般に対する考え方がよく現れています。

2017年08月22日 10:59

ウォーレン・バフェットが語る投資のリターンを「最小化」する方法

ウォーレン・バフェット翁が2005年の報告書の中でまたしても興味深い話をしていたのでまとめます。

テーマは「どうやったら投資リターンを最小化できるか」です。彼らしいシニカルなユーモアを存分に盛り込んだ内容となっています。


2017年03月20日 13:39

バフェットの投資に対する考え方

ウォーレン・バフェットはいわゆるバリュー投資の代表的な投資家だと言われているが、1993年の「株主への手紙」の中で本人がこの話題について言及しているのを見つけたので、メモがわりにまとめておく。

原文と簡単な要約

http://www.berkshirehathaway.com/letters/1992.html