世界160カ国で販売!業界2位のシェアを誇る「マキタ」

世界160カ国で販売!業界2位のシェアを誇る「マキタ」

今回は電動工具で世界2位と、高いシェアを誇る「マキタ」(証券コード:6586)を取り上げます。

1915年にモーターなどの販売修理会社として創業。1930年代にはソ連に発電機やモーターを輸出していました。その後1959年に電動工具メーカーへ転身し、現在のマキタとしての歩みをはじめると、事業は順調に拡大。2015年には創業100周年を迎えました。

国内で60%、世界で20%のシェアを誇る

マキタは国内外で活躍するグローバル企業です。

FISCO マキタ

マキタは電動工具最大手で国内シェア約60%。世界電動工具市場シェアは20%で、2位となっています。

マキタは今期からIFRSを適用。売上は4,906億円、営業利益は前年度より減少し783億円でした。18/3期に注目すると、売上が623億円(+15.0%)と大きく増加。営業利益も176億円(+28.2%)増加しています。

18/3期の売上・営業利益の増加の背景には、いったい何があるのでしょうか?

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・売上の〇〇%が〇〇
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・製造業の中では〇〇が高い
・次なる主力事業候補は「〇〇」

売上の81.2%が海外

売上アップの秘密は地域別売上にありました。

マキタの売上の中心は海外で、なんと売上の81.2%は海外によるもの。特に欧州での売上が大きく、19/3期は2,132億円と全体の43.5%。日本での売上は921億円と18.8%にとどまりました。

18/3期を見ると、欧州で売上が331億円増加(+19.6%)。オーストリアで社屋をリニューアル、ポーランドやリトアニアで営業拠点の増設などを行なった結果、東欧・西欧全域で売上が増加したことが要因のようです。

マキタの製品は160カ国以上で販売。そのうち約50カ国には直営の営業拠点が存在し、販売網の拡大や製品の修理などを行なっています。

製品の90.5%を海外で生産

海外に拡大しているのは販売だけではありません。

マキタは製品の90.5%を海外で製造。早くから海外工場への移行を進めてきました。

海外売上だけでなく、国内の売り上げも堅調に推移。着実に増加し今期は921億円となっています。

製造業の中では高い営業利益率(16.0%)

マキタの特徴は営業利益率にも存在します。

マキタの営業利益率は16.0%です。平成29年3月に経済産業省が行なった企業活動基本調査によると、製造企業の営業利益率は4.8%。製造業の中では高い水準であることがわかります。

コストは製品原価が64%と多くを占め、販管費は20%。ここ7期の間、コスト構造に大きな変化はありません。

調達資本では利益剰余金の増加が続き、5,086億円に達しています。

資産の部では17/3期に現預金が大きく増加。以降はほぼ横ばいで推移し、今期は1,465億円となりました。また18/3期から棚卸資産、つまり製造してまだ売れていない製品の金額が大きくなっており、今期は2,199億円です。

営業キャッシュフローは232億円と、安定してプラスで推移しています。

時価総額は1.04兆円と日本で123位。純キャッシュを考慮した企業価値(EV)は9,053億円です。これは営業CF232億円に対し、39.1年分の評価を受けている計算になります。

次なる基幹事業は「園芸用機器」

マキタの今後の戦略について見ていきます。

マキタは現在の主力である電動工具に加え、そのノウハウを生かした「充電式の園芸用機器」を基幹事業にしようと開発を進めています。

他にもさらなるグローバル化による生産・調達・物流の効率化や、営業・アフターサービスの体制の構築が戦略として挙げられています。

R&D費用は年々増加し、今期は113億円。持続的な拡大を見据え、新製品の開発にも力を入れています。来期は120億円を費やす予定です。

20/3期の売上予想は5,000億円と、1.9%増加する見通し。一方で営業利益予想は720億円と前年比8.1%の減少を予想しています。

まとめ

・売上アップの秘密は「海外売上の増加」
・売上の81.2%が海外
・製品の90.5%を海外で生産
・製造業の中では営業利益率が高い(16.0%)
・次なる主力事業候補は「園芸用機器」

参考資料

経済産業省企業活動基本調査

マキタ 19/3期 決算短信

マキタ 18/3期 決算短信

マキタ 17/3期 決算短信

マキタ 16/3期 決算短信

マキタ 15/3期 決算短信

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