
3分でわかる 海外OTA企業5社 決算まとめ
- Booking.com : サマーシーズンの宿泊予約が好調
- Expedia : 宿泊予約の増加で利益が+137.8%
- Ctrip : 営業利益がYoYで76.4%増加
- トリップアドバイザー : 減収もコスト改善で増益に
- MakeMyTrip : 増収・コスト改善も赤字が続く
海外のOTA(オンライン・トラベル・エージェント)企業4~6月の決算は、引き続き2強が頭一つ抜きん出ています。
売上トップはBooking.comを運営する「Booking Holdings」で38.5億ドル(前年同期比+8.8%)、「Expedia」が31.5億ドル(+9.5%)で追従します。3番手中国OTA「Ctrip」は12.7億ドル(13.9%増)と2ケタ増収でした。
「トリップアドバイザー」の売上は4.2億ドルと、前年同期から▲2.5%減収。ただ外貨変動の影響を除くと横ばいです。インド最大OTA「MakeMyTrip」は1.4億ドルで微増となりました(+3.6%)。
営業利益ではBookingがダントツで、12.5億ドル(前年同期比+21.3%)。どの四半期も5億ドル以上を稼ぎ出しています。
Expediaは2.7億ドルとYoYで+137.8%の増加。前年同期にM&Aの減損を計上したことが影響しています。Ctrip(1.9億ドル, +76.4%)やトリップアドバイザー(6,600万ドル, +34.7%)も大幅な増益となりました。
MakeMyTripは▲4,290万ドルと、今四半期も営業赤字が続いている状態です。
OTAのビジネスモデルのおさらい
OTAのビジネスモデルは大きく「Merchant」モデルと「Agency」モデルの2つに分けられます。
「Merchant」モデル:OTA企業が旅行商品をあらかじめホテル等から安く仕入れた上で、マージンを乗せて旅行者に販売します。
「Argency」モデル:OTA企業はホテル等のサプライヤーの代理業者として機能し、旅行者が料金をサプライヤーに直接支払います。仲介手数料がOTA企業の収益源となります。
Booking.com : サマーシーズンの宿泊予約が好調
世界No.1のOTA企業「Booking Holdings」は、これまで仲介ビジネス「Agency」モデルで成長を遂げてきました。

インド最大のOTA企業!積極的なマーケティング戦略で売上111%増加の「MakeMyTrip」
- インドのオンライン旅行市場でシェア率63%、通期総売上は6.8億ドル
- ホテル・パッケージ売上が3.1億ドル(+123.5%)、ホテル・パッケージの取扱高は13.9億ドル
- 販促費が66.9%(+16.8pt)、インドのネット利用者は今後4年で3.5億人増加
今回はインド最大のOTA企業「MakeMyTrip」についてまとめていきます。
インドのオンライン旅行市場でシェア率63%、通期総売上は6.8億ドル
『Alipay』連携でマーチャント売上成長が加速!「Booking Holdings」2018年3Q決算
- マーチャント・モデルの取扱高が66%増
- 『Alipay』などのオンライン決済を『Booking.com』に導入
- フリーキャッシュフローは右肩上がりに増加
- ホテル検索サービス買収と「Grab」への出資でアジア攻略へ
世界最大級のオンライン旅行会社「Booking Holdings」の2018年3Q決算が発表されました。
Airbnbと真っ向勝負!民泊サービス『HomeAway』が成長を牽引する「Expedia」2018年3Q決算
世界最大手のOTA(Online Travel Agent)である「Expedia」(ティッカーシンボル: EXPE)が2018年3Q決算を発表しました。
Skyscannerのダイレクト予約売上が7倍!成長鈍化でも色々やってる中国オンライン旅行会社「Ctrip」
中国のOTA企業「Ctrip.com International」の決算が発表されました。