インターネット企業はどのように繁栄し、衰退していくのか?米ヤフー事業売却の経緯を探る!

2017年10月12日 18:58

前回、Eコマース企業として最初に成功し、成熟段階に入ったほとんど唯一の企業としてeBayを調べました。

しかし考えてみれば、インターネット企業として「繁栄→成熟→衰退」というサイクルを完成させた「本家Yahoo!」という事例があります。


Yahoo!は1994年にジェリー・ヤンとデビッド・ファイロの二人が「Jerry's Guide to the World Wide Web」として開始しました。

1995年3月に法人化すると、1996年4月にはNASDAQに株式を上場。

2000年前後のドットコム・バブルでは株価は最高で475ドルにまで高騰しました(翌年には10ドル以下にまで暴落)。

2008年以降、業績悪化が懸念されるようになり、キャロル・バーツ(2009-2011)、スコット・トンプソン(2012)、マリッサ・メイヤー(2012-2017)などCEOの交代が続きます。

2017年6月には中核事業をVerizonに売却し、米Yahoo!の法人は「Altaba」に名前を変え、投資会社として存続することになりました。


ドットコム・バブル以前に創業し、繁栄を極めて成熟企業となり、衰退して事業を売却、という”インターネット企業の一生”ともいうべき事例ということで、さかのぼってまとめてみたいと思います。

損益は2005年をピークとして衰退

まずは1997年以来の損益推移をみてみましょう。

1997年の売上高は8410万ドルでしたが、10年後の2007年には69億ドルに達しています。

営業利益率は2003年から2005年まで20%前後を記録しましたが、その後悪化して2008年には0.18%にまで下がっています。

2011年以降は売上高が50億ドル前後にまで減少し、2015年にはマイナス47億ドルと巨額の営業赤字を計上しています。

2016年も営業赤字ということで、業績はかなり苦しかったことがわかります。

コスト構造の変化〜2015年に巨額の減損損失を計上

本当に調子が良かったのは2006年あたりまでということで、繁栄した期間はかなり短かったようです。

日本のヤフー・ジャパンは右肩上がりの成長を続け、営業利益率も30%以上と一貫して高いにも関わらず、どうして米ヤフーは収益性の悪化に苦しんだのでしょうか?

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