Amazonプライムデーの由来と目的を探る

2017年07月12日 13:46

Amazonが先日行なっていた「プライムデー」ってなんなんだ、と思ったので調べる。

このイベント、日本では突然始まった気がしていたが、実際には2015年から毎年いくつかの国で開催しているイベントらしい。

2015年7月16日のテッククランチの記事を見つけた。

Amazon Says Prime Day Was Bigger Than Black Friday And Will Be Held Again(アマゾンによれば、プライムデーはブラックフライデーより大規模で、また開催するつもり)

もう一つ、「ECzine」より。

Amazon最大のセール『プライムデー』販売数 2014年のブラックフライデーを超え過去最高


記事を見る限りでは「ブラックフライデー」というのが一つの比較対象らしいが、「ブラックフライデー」自体も日本人には馴染みがない。

そもそもブラックフライデーとは

ウィキペディアページを見てみると、ブラックフライデーは感謝祭(Thanks Giving Day:11月の第4木曜日)の翌日に全国的に開催されるセールの日。

1952年以来、ブラックフライデーはクリスマス・ショッピング・シーズンの始まりとして見なされ、大手小売店の多くはとても早くにオープンし、(特に近年は)夜中まで営業しているとのこと。

ブラックフライデーは国民の祝日ではないが、カリフォルニア州政府など一部の州では州政府の従業員に対して感謝祭の翌日を祝日として扱っているという。また、多くの「小売以外」の労働者や学生などもこの日に休暇を取り、木曜から土日まで4連休にするのが慣習のようだ。

2014年のブラックフライデーは2008年の景気後退以来の減少となり、4日間で509億ドルが消費された(前年マイナス11%)。


2015年のプライムデーでは3440万の商品が注文され、ブラックフライデーの記録である「毎秒398品」という記録を破ったとのこと。ものすごい数字である。

Amazonプライムデーの目的は何か

プライムデーの目的を考えるのはそう難しくない。メインの目的は、有料会員である「Amazonプライム会員」の会員数を増やし、それによって繰り返し購入してくれる層を拡大することだろう。

「年に一回のセール」みたいにお祭り感のあるイベントにすることで、普段Amazonを使わない層を取り込む効果もありそうだ。


しかし興味深いなあと思ったのは、こういう「お祭り感のある」セールイベントが各国にいろんな形で存在することだ。ブラックフライデーもそうだが、サイバーマンデーというのもあるし、中国にもスーパーセールというやつがあるらしい。「誰も注目していない時に買う」投資家の姿勢と真逆ではあるが、人類はこういうイベントが大好きなのかもしれない。


ちなみに「サイバーマンデー」は感謝祭の次の月曜日で、こちらはオンラインショップにおけるホリデーシーズンのセールの開始日とされているそうだ。ブラックフライデーもそうだが、アメリカでは年末セールが1ヶ月以上開催されるらしい。


結論として、Amazonプライムデーというのは、既存のセールイベントの(ある意味)延長線上にある一大セールイベントであり、お祭り感を醸しつつもAmazon側としてはユーザー定着率の極めて高い「Amazonプライム会員」に自然に(?)誘導する、というとても巧妙な施策となっている。


2017年のプライムデーは記録を更新したという「噂」

2017年のプライムデー終了から2日経ち、様々なメディアが世界の売上記録を更新した、という記事を出しているが、これは公式情報ではなく「予測」らしい。過去なのに予測とは。

Internet Retailer projects that U.S. shoppers will spend $1.56 billion on Amazon over the 30-hour Prime Day period.

Echo devices are Amazon Prime Day’s best sellers

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