エス・エム・エスの事業と成長要因を調べる

2017年04月13日 07:40

今朝は成長著しいエス・エム・エスについて。

まずは全体の業績をチェック。

右肩上がりに成長し、売上高は190億円、営業利益27億円に達している。2003年創業の介護・医療分野企業として驚異的な成長だと思う。


エス・エム・エスの事業分野は「介護分野」「医療分野」「キャリア分野」「ヘルスケア分野」「海外分野」の大きく5つからなり、それぞれ次のようなサービスを展開している。

介護分野

介護事業者向け経営支援「カイポケ」、介護事業杵検索「かいごDB」、高齢者向け食事宅配「らいふーど」、ケアマネジャー向けコミュニティ「ケアマネドットコム」、介護・福祉向けコミュニティ「けあとも」、介護事業所経営者・管理者向け情報コミュニティ「介護マスト」、介護事業所の口コミ「となりの介護」、リフォーム事業者情報「ハピすむ」、生活支援サービス検索「ヘルプユー」

医療分野

看護師向け通販「PURE NURSE」、看護師向け専門誌の出版、看護師向け学術Webメディア「ナースプレス」、薬剤師・学生向けコミュニティ「ココヤク」、事務長向け経営情報「じむコム」、事務長・購買担当者向け購買支援「あいコン」、地域連携実務者向け「地域連携ONE」、理事長向け経営情報「ガレノス」、地域医療連携支援システム「エイル」

キャリア分野

介護人材紹介「PT/OT人材バンク」「ケア人材バンク」「カイゴジョブエージェント」

介護人材メディア「カイゴジョブ」「カイゴジョブ学生版」「シカトル」

医療人材紹介「ナース人材バンク」「検査技師人材バンク」「放射線技師人材バンク」「工学技師人材バンク」「栄養士人材バンク」「人事ソリューション」

医療人材メディア「ナース専科」「ナース専科 求人ナビ」「ナース専科 就職ナビ」「看護奨学金Navi」

その他「エムスリーキャリアエージェント」「薬キャリエージェント」

ヘルスケア分野

健康に関するQ&A「なるカラ」、栄養士向けコミュニティ「エイチエ」、認知症の介護者家族向けコミュニティ「認知症ねっと」、妊娠・出産・育児情報「イクシル」、アクティブシニア向けニュースコラム「ライブリー」

海外分野

シンガポール、韓国、スリランカ、オーストラリアなどで医療事業者向けの事業を展開


おそろしいほどサービスの数が多く、かなりニッチと思われるテーマまでカバーしていることがわかる。これらのサービスを運営する連結の従業員数は1550名とのこと。

次に、分野別の売上高を見てみる。


キャリア分野が最も大きく127億円の売上。続いて介護分野で29億円、海外分野で26億円を売り上げている。

前年からの変化も見てみる。

伸び率が著しいのは介護分野(+57.7%)とヘルスケア分野(+174.1%)、海外分野(+251%)。母数の小さいヘルスケアは別として、介護分野と海外分野はそれぞれ10億円、18億円と売上が伸びている。

キャリア分野も割合としては21%の成長だが、額としては11億円増えている。医療分野だけがこの中では唯一の減少。

介護分野では、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の業績が大幅に伸長したとのこと。その要因として、既存の介護保険請求ソフトに加え、総合的な経営支援サービスへのリニューアルを実施し、2014年10月から価格改定を行った。その後会員数が増加し、拡大を続けているとのこと。

地方に行くとボコボコ介護事業所が建っていることからもこの結果は頷ける気がする。

医療分野では、カタログからWebに切り替え、売上は減少したが利益水準は改善。ということは、次の年度では増加する可能性は十分あると言えるかも。

特定のドメイン領域に特化したサービスをこれだけ数多く立ち上げて収益化し、それが功を奏しているというのはそれだけ事業を展開する力が会社としてあるんだろうなという印象。さらに、やればやるほど各ドメインに関する知識は増えて行くだろうし、いわゆる「構造的な優位性」を中長期にわたって作っていけそうな会社だと思った。

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