【2016年9月期】エボラブルアジアの事業と業績のまとめ

2017年04月22日 13:13

エボラブルアジアはオンライン旅行事業を主に展開する会社。2016年9月期の売上高は40億円、経常利益5億7140万円。

子会社4社、関連会社1社を有しており、「OneAsia-アジアは一つとなり、世界をリードする-」をビジョンに、「アジアの人々の「移動」と「協業」を、ITの力でより近くに」を企業ミッションとしている。

事業区分とそれぞれの概要は以下の通り。

オンライン旅行事業

国内旅行券を中心に、旅行商品をインターネット販売している。販路としては以下の4つがある。

①BtoC:一般消費者向け直販

インターネット予約サイト「空旅.com」を中心に、旅行商材の比較サイトによる直販を主軸としたオンライン販売を行なっている。

また、「最もおトク」で「最も便利な」サービスをコンセプトに新ブランド「AirTrip」を2017年9月期より立ち上げている。

②BtoBtoC:提携先企業のブランドでの旅行コンテンツ提供

他社のウェブ媒体、会員組織に対して、旅行コンテンツ(国内旅行券・パッケージ旅行、海外旅行券、ホテル商材など)の検索・予約エンジンをOEMで提供。

一見、他社のサイトに見えるが、実際はシステムの構築から旅券の発券まで全てエボラブルアジアが行なっている。

③BtoB:他社旅行会社へのホールセール

旅行会社に対して、主に国内旅行商品の卸売を行う。

旅行商品の販売元と直接取引関係のない旅行会社などが、エボラブルアジアを介することでスピーディーかつ多くの収益を獲得できる場合があるとのこと。

④BTM:企業の出張での社内承認手続きと手配を一元管理

業務出張に関する移動・宿泊の手配ニーズがある企業に対して、BTM(ビジネス・トラベル・マネジメント)契約によるワンストップサービスを提供。

専用のBTMクラウドサービス「旅Pro-BTM」を導入・利用コスト無料で提供している。


それぞれの販路の取扱高は以下の通り。

全体の取扱高267億円のうち、自社媒体通販が118億円で44%を占める。OEM提供は43億円で16%。ホールセールが86億円(32%)、BTM販売は11.5億円(4.3%)となっている。

主要な販路別取扱高の前年からの変化は以下の通り。

自社媒体通販が65億円から118億円へと、大きく成長していることがわかる。エボラブルアジア側としてはOEMを減らして自社媒体をいかに強くするかの方が大事だと思われる。

ITオフショア開発事業

もう一つの事業はオフショア開発事業である。海外子会社にてラボ型のシステム開発ソリューソンを提供。プロジェクトごとに人員を割り当てるプロジェクト型とは異なり、ラボ型の場合、顧客ごとに新たに人材を採用し、専属のエンジニアとして提供するらしい。

エンジニアの開発活動を随時確認できるために、約100%の稼働率を達成できるらしい。

システム開発の上流工程(要件定義など)もオフショア化を推進し、受注できるプロジェクト範囲の拡大を目指している。

現在は日本向けが主流だが、米国企業向けの営業も行なっている。

訪日旅行事業

急増する訪日旅行需要に対応するため、2016年9月期より、「グローバル展開事業部」を設立したとのこと。従来取り組んできた旅行関連サービスに加え、新法制定も鑑みた民泊プラットフォーム構築の推進、海外でのOTA事業、訪日客向けキャンピングカーレンタル事業の準備も行なっているらしい。


連結従業員数の内訳

連結従業員数616名のうち、89%に当たる548名がITオフショア開発事業に従事している。オンライン旅行事業は33名。


セグメントごとの売上高

外部顧客への売上高を見ると、売上高40億円のうち、72%にあたる29億円がオンライン旅行事業による売上で、27.5%にあたる11億円がITオフショア開発事業による売上。

ちなみにITオフショア開発事業はセグメント間の売上が1.2億円ほどあったのでオンライン旅行事業からの内部利用もあると思われる。


地域ごとの売上

売上高40億円のうち、72.5%にあたる29億円が日本国内、27.5%にあたる11億円ほどがアジアでの売上。


今後の見どころとしては、「訪日旅行事業」がどう立ち上がり、収益化されていくかとオンライン旅行事業におけるBtoC事業がどれだけの規模に育つかがポイントだと個人的には思う。

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